太陽光パネルを国内で自社生産!長州産業の産業用太陽光システムの特徴と強み
長州産業は、日本国内で高性能な太陽光発電システムを製造・販売しています。気候風土に適した設計や「雨漏り保証」など手厚いサポートを行い、企業向けには自社所有とPPAモデルを選択できる柔軟な導入方法を用意。特に単結晶太陽光パネルの一貫生産が特徴で、産業用発電所への導入実績もあり、環境負荷の低減に寄与しています。
目次
国内で太陽光パネル一貫生産を実現した長州産業
長州産業は、日本国内向けの高性能な太陽光発電システムを製造・販売しています。住宅設備に培った技術を活かし、効率性や耐久性に優れた製品を提供し、気候風土に適した太陽光システムも充実させています。
◇培った技術を活かした太陽光パネル生産
日本国内には、太陽光パネルの自社生産を行っている会社がいくつか存在します。その中で、特に個人住宅向けにコストパフォーマンスの良い太陽光パネルを提供することで知られているのが、長州産業です。
1980年に給湯器メーカーとして設立された同社は、長年にわたり日本の住宅に最適な太陽光発電システムの製造・販売に取り組んできました。こうして住宅設備に関する技術を培ってきた結果、効率性と耐久性に優れた製品が生まれ、これらは太陽光パネルを探している多くの人々のニーズに応えています。
さらに、長州産業は太陽光システムの開発だけでなく、技術力を活かして他の分野にも事業を展開しています。有機EL生産や真空プロセス装置の開発・製造など、幅広い分野でその技術を活用し、多岐にわたるニーズに対応しています。
◇気候風土に対応した太陽光システムを提供
長州産業は、日本国内の製造拠点を活かし、地域の気候条件に対応した太陽光システムを提供しています。同社の製品は、高温多湿などの日本特有の気候風土に耐えるよう設計されており、厳しい試験基準をクリアしています。
たとえば、高温多湿試験や耐荷重試験を行い、耐久性と信頼性を高め、長期にわたる使用でも安定した発電が期待できる製品となっています。
また、同社の太陽光発電システムには、通常のメーカー保証に加え「雨漏り保証」が付いているのも特徴です。これは、太陽光パネルの設置に伴う工事が原因で住宅に雨漏りが発生した場合でも、無料で対応する保証です。
この保証は日本国内の太陽光発電メーカーでは珍しく、長州産業の手厚いサポート体制を象徴しています。全国各地で展開されているサポート体制により、ユーザーは安心して太陽光システムを導入できるとともに、長期的な信頼性も確保されています。
産業用太陽光発電システム2つの導入方法
自社所有では、企業が太陽光発電システムを自社で購入し、運用やメンテナンスを行います。PPAモデルは第三者所有の形態で、初期投資なしに運用が可能で、電力コストも抑えられる利点があります。
◇自社所有(購入)
自社所有方式とは、企業が太陽光発電システムを自社で購入し、所有から運用までを一貫して行うモデルです。この方式の最大のメリットは、発電された電力をそのまま自社で利用でき、電力購入費用の削減が図れる点にあります。発電により得られるエネルギーコストの削減効果は、システムの導入規模や使用する設備によって異なるものの、長期的には大幅なコスト削減が期待されます。また、企業の固定資産として計上できるため、資産価値の増加にも寄与し、企業の財務体質強化にもつながります。さらに、再生可能エネルギーの導入をアピールすることで、環境保護に積極的な姿勢を示す企業イメージが構築され、企業価値やブランド力の向上にも寄与するため、PR効果も見込めます。
一方で、自社所有方式にはいくつかのデメリットもあります。まず、太陽光発電システムの購入や設置には高額な初期投資が必要であり、企業のキャッシュフローに影響を及ぼす可能性があります。資金的な負担が大きいため、導入前には十分な資金計画が求められます。さらに、システムが長期にわたって効率的に稼働するように、定期的なメンテナンスも必要となります。このメンテナンスは自社で管理する必要があり、専門知識や技術を持った担当者の確保、または外部業者への委託費用などが発生し、管理コストや運営負担が増加します。
また、自社所有の場合、システムの性能や天候に左右されるリスクも考慮しなければなりません。日照不足や天候不良によって発電量が減少した場合、計画通りの電力削減効果が得られない場合があります。さらに、発電設備が劣化や故障した際には、修理費用や稼働停止による損失が発生する可能性もあるため、リスク管理が必要です。
◇PPA(第三者所有モデル)
PPA(Power Purchase Agreement)は、第三者が太陽光発電システムを設置し、発電した電力を企業に供給する「電力販売契約」です。この方式では、PPA事業者が企業の屋根や土地に太陽光発電システムを設置し、メンテナンスや運用も全てPPA事業者が行います。そのため、企業側に初期投資が不要で、運用管理の負担が軽減されるのが大きな利点です。
電力コストについては、自社所有ほど大幅な削減効果は期待できないものの、従来の電力料金よりも安く電力を購入できるため、電力コストの削減が見込まれます。
長州産業の太陽光パネルの特徴
長州産業の単結晶太陽光パネルは、効率的な電力変換と国内製造による高品質で人気を集めています。産業用パネルも強化され、耐久性と発電性能に優れている点が特長です。
◇単結晶太陽光パネル
長州産業は、1998年にパナソニックからのOEM供給を受けて太陽光発電システムの販売を開始し、2009年から自社製パネルの製造を始めました。住宅用太陽光パネルの市場で着実にシェアを拡大し、現在では国内メーカーで第3位の地位を築いています。
同社のパネルが選ばれる理由は「単結晶太陽光パネル」にあります。単結晶パネルは、高純度のシリコンを使用し、結晶が一方向に揃った構造を持つため、約15〜20%という高い変換効率を誇ります。面積あたりの発電効率が高く、限られたスペースでより多くの電力を得たい場合に最適です。
長州産業は単結晶パネルの全工程を自社で手掛ける唯一の国内メーカーであり、この点が他社との差別化要因となっています。最新の215W単結晶太陽電池モジュールは、従来のパネルよりも変換効率が向上し、コストパフォーマンスにも優れた製品です。
◇長州産業の産業用太陽光パネルの強み
長州産業の産業用パネルはフレームが強化され、高所設置時の風圧耐荷重5400Pa(正圧)を実現しました。この改良により、通常のパネルでは設置が難しい場所でも安心して使用できます。
また、ハーフカット単結晶PERCセルとバスバー間の距離を短縮する技術を採用しており、これにより発電効率がさらに向上しています。
さらに、長州産業はパネルの安全性と信頼性を確保するため厳格な試験を実施し、「モジュール出力25年保証」を提供しています。
長州産業の産業用太陽光パネル導入事例
長州産業は広島県の大規模発電所やブリヂストン工場に太陽光システムを提供し、CO2削減に貢献しています。
◇産業用太陽光システムの導入事例
代表的なシステムの施工例として、広島県の東広島水上メガソーラーや中国電力株式会社の福山太陽光発電所があります。
まず、東広島市西条町の「吉郷大池フロート発電所」では、長州産業の単結晶シリコン型太陽光パネルが採用されています。この発電所は2018年3月23日に稼働を開始し、日本の気候に適したメガソーラーシステムが使用されています。連系出力は1MW、太陽光パネルの出力は1.214kWで、年間予想発電量は132万2660kWhに達します。
次に、広島県福山市の福山太陽光発電所は、中国電力株式会社によって運営されており、長州産業製の高効率な多結晶太陽電池モジュールが設置されています。この発電所には16,544枚のパネルが設置され、太陽電池面積は約4万5,000㎡に広がっています。ここでは年間約368万kWhの電力が発電されています。
◇太陽光システムの導入でCO2排出削減に成功
長州産業はブリヂストンの国内タイヤ工場にも太陽光パネルを提供しています。ブリヂストンでは、再生可能エネルギーの導入を進めるため、下関と北九州の2つの工場でPPA方式の太陽光発電を導入しました。この取り組みにより、年間約2,700トンのCO2排出量削減に貢献しています。
長州産業は日本国内での高性能太陽光発電システムの製造販売に特化し、長年の住宅設備技術を基に高い耐久性と効率を誇る製品を提供しています。日本の気候風土に適した製品開発を行い、国内製造の強みを生かし、雨漏り保証などの手厚いサポートも充実しています。
また、自社所有やPPAモデルなどの導入手法で企業の選択肢を増やし、自社所有による資産価値の向上とPR効果、PPAによる初期費用の削減など企業ニーズに対応。単結晶太陽光パネルは高変換効率が特徴で、同社は国内唯一の一貫生産メーカーとして最新の製品を提供しています。
さらに、産業用パネルの強化による耐久性向上や、発電効率を高めるハーフカットセル技術を取り入れることで産業用発電所のニーズにも対応。施工実績として、広島県の東広島水上メガソーラーや中国電力の福山発電所で高効率パネルが採用され、ブリヂストンのタイヤ工場にはPPAを通じたシステム導入でCO2排出削減にも貢献しています。